欧州環境庁(EEA)は、フッ素系温室効果ガス(Fガス)の段階的削減に関する欧州連合(EU)での進捗状況をまとめた年次報告書「フッ素系温室効果ガス2020」を公開した。Fガスは、冷蔵庫、エアコン等の他、溶剤や断熱フォームの発泡剤として使われているが、強力な温室効果を有するためEUでは2006年から使用量を減らす規制を実施している。Fガスのひとつであるハイドロフルオロカーボン(HFC)は、EUの規制と、モントリオール議定書のキガリ改正の下で2019年に開始された世界的なHFCの段階的削減の双方を受けて、使用量が減少している。2019年のEUのHFC使用量は、キガリ改正の下でEUが2019年に設定した第一段階の目標よりも55%少なくなった。EUにおける2019年のFガスの総供給量(トン単位)を年毎に比較すると、2018年比で15%、2017年比で25%近く減少した。EUでのFガス排出量は15年間増加を続けていたが、2015年以降減少し、2018年の総排出量はピークの2014年から11%減少した。
情報源 | 欧州環境庁(EEA)ニュース 「フッ素系温室効果ガス2020」報告書 |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | 地球環境 健康・化学物質 |
キーワード | EU | 欧州環境庁 | HFC | モントリオール議定書 | ハイドロフルオロカーボン | 温室効果 | キガリ改正 | Fガス | フッ素系温室効果ガス | 発泡剤 |
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