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 国立科学財団、魚の死骸が深い海溝の底に有毒な水銀汚染をもたらすと報告

発表日:2020.12.03


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、海の表層から沈んだ魚の死骸は、深海に有害な水銀汚染をもたらすことが明らかになった。この研究結果は、米国科学アカデミー紀要に掲載された。水銀のほとんどは、石炭火力発電所、鉱業、セメント工場、焼却炉、その他の人間活動による大気放出物として排出され、海洋へ降下する。人為的な水銀汚染は、これまで主に海の上層1,000メートルに限定されると広く考えられていたが、2つの海溝の底で採取した魚や甲殻類に含まれる水銀の同位体比を分析した結果、一部は自然由来であったものの、大半は人間の活動に由来する可能性が高いことが確認された。水銀排出量は北米や欧州では近年減少しているが、中国やインドでは石炭の使用が拡大し続けており、世界規模での水銀排出量は増加している。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 健康・化学物質 水・土壌環境
キーワード 石炭 | 海洋 | 水銀 | 深海 | 国立科学財団 | 水銀汚染 | 米国科学アカデミー紀要 | 大気放出物 | 海の表層 | 魚の死骸
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