国連環境計画(UNEP)は、ガボン、ジャマイカ、スリランカの政府が、美白製品に含まれる水銀の使用を排除するために1,400万ドルの共同プロジェクトを立ち上げたことを発表した。水銀を含有する美白製品は皮膚の発疹や変色、神経系や免疫系の障害、うつ病などを引き起こす可能性があり、使用者以外にも、その子供が母乳を通して影響を受けたり、化粧品が洗い流されて食物連鎖が汚染されたりする可能性もある。水銀に関する水俣条約は美白製品に含まれる水銀の規制値を1mg/1kgと定めているが、2018年に22か国の300以上の製品を対象に行ったテストでは、約10%の美白クリームが同規制値を超えており、多くは認可量の100倍も含まれていることが判明した。UNEPが主導、地球環境ファシリティが資金提供、世界保健機関(WHO)などが実施する3年間の同プロジェクトでは、水銀を含有する美白製品の使用に伴う健康リスクへの認識の向上、その流通を減らすモデル規則の策定、国内および国際市場での生産、取引、流通の停止に取り組む。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 水銀 | 国連環境計画 | スリランカ | ガボン | 水俣条約 | ジャマイカ | 美白製品 | 発疹 | うつ病 | 美白クリーム |
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