2023年10月30日から11月3日までジュネーブで開催された水俣条約締約国会議(COP-5)において、水銀の有害な影響から人間の健康と環境を保護し続けるための23の決定が採択された。また、先住民族が地方採掘及び小規模金採掘(ASGM)において水銀の使用削減と排除に関与することの重要性が指摘され、ASGMに関して、締約国と関係者に対し、伝統的な生計と文化的な慣習を保護することが奨励された。
また、COP-5では水銀添加製品(特定の電池、スイッチ、リレー、蛍光灯、化粧品)の段階的廃止日の日程、歯科用アマルガムの段階的削減を進める要件、2025年までに水銀含有触媒を使用するポリウレタンの生産を段階的に廃止することなどについて同意がなされた。
さらに、陸地と水への水銀の放出を制御するためのガイダンスが採用されることとなり、水銀の大気への排出の制御努力の継続が締約国に要請された。7年の交渉の末、締約国は水銀汚染廃棄物の総濃度の閾値を15 mg/kgとすることに合意した。
情報源 | UNEP Press Release |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 水銀 | 電池 | ジュネーブ | 蛍光灯 | ASGM | ポリウレタン | 水俣条約締約国会議 | 先住民族 | COP-5 | アマルガム |
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