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イギリス気象庁、気候変動によりヨーロッパの夏は干ばつ化が進むと予測
発表日：2021.02.09
イギリス気象庁（MetOffice）は、21世紀末までにヨーロッパ大陸全体で夏季の乾燥が進み、極端に乾燥する頻度が増加する予測を発表した。この研究では、降水量の変化をモデル化して極端な気象イベントを分析しただけでなく、中庸の排出シナリオであるSSP2 4.5W/m2に基づいて、蒸発散量の変化を通じた温暖化の影響についても考察した。同研究結果は、水不足や熱波による干ばつに備えて、地域社会がどのように適応していく必要があるかについての情報を提供する。中庸の排出シナリオでは、北欧と南欧で極端に乾燥した夏となる頻度が10年に数回まで増加し、特に南欧では影響がより深刻になると予測される。より湿った夏が続く可能性があるのは、スカンジナビアとアルプスだけであった。研究によると夏季の乾燥が進む一方で、豪雨の頻度も増えることが分かった。その理由は大気温度が上昇すると、保持可能な水分量が増加するためであり、干ばつ対策だけでなく、豪雨対策も求められることになる。
