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 イギリス気象庁、2015年の世界平均気温が産業化以前と比べ初めて1℃以上高まる見通しと報告

発表日:2015.11.09


  イギリス気象庁は、2015年の世界平均気温が産業化以前と比べ1℃以上高くなる見通しであると報告した。同庁とイーストアングリア大学がまとめるデータセットHadCRUTで2015年1~9月のデータを分析した結果、産業化以前に比べ1.02℃(±0.11℃)高かったという。この気温上昇は熱帯太平洋の強いエルニーニョの影響もあるが、過去に同様な現象が発生したにも拘わらず1℃を超えるのは初めてで、人間活動が原因であることは明らかだと指摘している。気温は自然変動に左右されるため、今後毎年、産業化以前からの気温上昇が1℃以上になるとは限らないが、1℃以上の年が増えるという。温暖化の行方はCO2の累積排出量が鍵を握る。CO2累積排出量が2900ギガトンを超えなければ、気温上昇幅を2℃以下に抑えることが可能とされるが、2014年までに、その3分の2(約2000ギガトン)がすでに排出されている。研究では2℃以下とするのは依然として可能としつつも、CO2排出のピークが遅くになるにつれ、後の排出削減の加速が必要となる。

情報源 イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁(MetOffice)
分野 地球環境
キーワード CO2排出量 | 気温 | イギリス気象庁 | エルニーニョ現象 | 温暖化 | 気温上昇 | 人間活動 | MetOffice
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