中国科学院、温暖化に伴う炭素排出量の増加は寒冷地では従来の想定よりも少ない可能性があると報告

発表日:2021.04.13

中国科学院(CAS)の研究によると、温暖化に伴う陸域生態系の呼吸の温度係数(Q10値)の低下が、寒冷地ではより顕著になることが明らかになった。同研究の成果は、Q10値の変化に関する新たな知見をもたらし、また温暖化が進むと、世界レベルでQ10値の変動幅が縮小することを示している。現在の地球システムモデルの予測では、特に高緯度地域や寒冷地において、Q10値が下方修正されることを過小評価しており、高緯度地域と寒冷地の呼吸に伴う炭素排出量は、想定よりも少ない可能性がある。しかし、今後の温暖化により、乾燥地域での水ストレスが増大する可能性があり、気候-炭素循環フィードバックはより複雑な状況で影響を受け、将来の気候の推定がより困難になると考えられる。今後、炭素-気候循環フィードバックのメカニズムの理解を深めるためには、特に乾燥地域や半乾燥地域における継続的なウォータースケーリング(water scaling)に関する研究が必要である。

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