国連環境計画(UNEP)は、2021年の世界環境デー(6月5日)に向けて、パキスタンで注目されているマングローブを含む生態系の再生と経済への貢献を紹介した。パキスタン政府の野心的な「100億本の木の津波(Ten Billion Tree Tsunami)」活動において、UNEPの支援を受けパキスタンは、2023年までに100億本の植樹をすることを公言しており、そのうち数百万本以上はマングローブである。マングローブは、地球上で最も生産的で多様な生態系のひとつであり、マングローブがなければ年間39%の人々が洪水被害を受ける。国際自然保護連合(IUCN)の推定によると、マングローブは熱帯林の3~5倍の炭素貯蔵量を誇り、世界の1億2000万人以上の人々の生活を支え、3,000種以上の魚類が生息する場にもなっている。また、気候変動対策の重要な役割を担っており、大気中の炭素削減だけでなく経済にも効果がある。マングローブを再生することは、堤防などの「グレーインフラ」を建設するよりも5倍も費用対効果が高いと推定されている。
情報源 | 国連環境計画(UNEP)プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生態系 | 国連環境計画 | 洪水 | マングローブ | 世界環境デー | パキスタン | グレーインフラ | 炭素貯蔵量 |
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