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 中国科学院、樹種が豊富な森は安定して成長すると発表

発表日:2021.12.20


  中国科学院(CAS)は、ドイツ総合生物多様性研究センター(iDiv)と同院植物研究所(IBCAS)が実施した研究により、種の多い森林の方が、種の少ない森林よりも異常気象による影響が少ないことが明らかになったと発表した。同研究チームは、地球温暖化が森林の機能に影響を与える要因とその相互作用について調べ、種が豊富な森林は、気候ストレスの影響からよく守られているという結論を得た。異常気象によって森林内の一部の樹種の生育が低下しても、他の樹種がその損失を補うといったメカニズムなどにより、システム全体が安定し、樹木の生産性が確保される。種の豊富さと安定した生産性の関係、およびそのメカニズムは、これまで草地の実験でしか示されていなかったが、今回、初めて多様性の高い亜熱帯森林生態系の実験で、これらのことを示すことができた。世界の森林管理や脱炭素化の取り組みにおいて、多様な種が混在する森林に焦点を当てることを検討すべきである。

情報源 中国科学院(CAS)ニュース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 自然環境
キーワード 地球温暖化 | 森林 | 中国科学院 | 異常気象 | 森林管理 | 生産性 | 樹木 | 脱炭素化 | ドイツ総合生物多様性研究センター | 亜熱帯森林生態系
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