イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、2021年10月から12月にかけてイングランド北東部の海岸でカニとロブスターが打ち上げられた原因について調査し、自然発生した有害藻類の大発生に起因する可能性があるという結果を発表した。同省は他の機関とともに、可能性のある原因を除外するため、多くのテストとモデル化を行い、徹底的に調査した。発見された証拠から、化学汚染、下水、感染性の水生動物疾患が原因であるとは考えられなかった。また、浚渫作業や、水のサンプルをさらに調査した結果、浚渫土砂の投棄と今回の大量死との間に関連性を示す証拠は見つからなかった。浚渫土砂は、ロンドン条約などの下での国際的な義務に従い、海に投棄する前に検査を受けなければならず、同地域に投棄された土砂は事前に検査され、必要な要件を満たしていた。この調査のために収集した証拠は今後も照合・研究され、複数の機関や地元の漁業者が協力し、さらなる事象に対応できるようにする。