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 アメリカ、ニューイングランド海域の赤潮が深刻化する可能性

発表日:2010.02.24


  アメリカ東部のニューイングランド海域で、2010年春から夏にかけて、赤潮を引き起こす有害藻類が大発生するおそれのあることが明らかになった。これは「メイン湾毒性プロジェクト(GOMTOX)」に参加するウッズホール海洋研究所等の研究によるもので、海底の堆積物に含まれる、有害藻類のアレキサンドリウム類の包嚢の量が、歴史的な大発生となった2005年と比べて60%も多かったため、2010年春に再び大発生する可能性があるという。ただし、発生した有害藻類が陸地に近づく時期や場所は、天候に左右されるため、数ヶ月前から予測することは難しく、沖合で大発生したとしても、沿岸に達するには特定の風や波のパターンが必要になるという。有害藻類の排出する毒は、ムラサキガイやハマグリなどに蓄積され、人間が摂取すると麻痺性貝毒を生じるおそれがある。2005年に有害藻類が大発生した際は、メインからマーサズ・ヴィニヤードにかけて貝の養殖場が数ヶ月間閉鎖され、大きな被害が発生した。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード NOAA | 沿岸 | アメリカ海洋大気庁 | 赤潮 | ウッズホール海洋研究所 | ニューイングランド | 有害藻類 | メイン湾 | 麻痺性貝毒 | 養殖
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