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 国連気候変動枠組条約、北極の安全を守るツールや取り組みを紹介

発表日:2022.08.22


  国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、北極の氷や雪の厚さを測定し迅速に情報を提供するツールや、先住民族との連携に基づく、北極での安全を守る取り組みについて紹介した。長さ約2.4メートルの装置は氷の中に挿入して、厚さ、気温、雪、氷、水を測定し、これらの測定値を組み合わせて氷の厚さを決定する。このデータは毎日衛星に送信されてオンラインで公開され、地図が作成され地元の商店や公民館に掲示される。また、英語と北極の先住民族、イヌイットの言語の両方で、氷に関する65の用語の説明書が作成され、氷の上を安全に移動するための先住民の知識が将来の世代に残された。地球上で北極ほど気候変動の影響に直面している場所はなく、年間平均気温は2050年までに4℃上昇すると予測され、北極の永久凍土は急速に融解し、2050年には海氷が夏の間完全に融解するとされている。こうした状況に対処するため、気候変動への適応ツールやサービスが開発され、北極圏全域の沿岸地域や産業向けにイヌイットが作成した運用サービスを提供する事業が実施されている。

情報源 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) ブログ
国・地域 国際機関
機関 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)
分野 地球環境 水・土壌環境
キーワード 人工衛星 | 気候変動 | 適応 | 北極 | 融解 | 永久凍土 | 国連気候変動枠組条約 | 先住民族 | イヌイット
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