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 世界気象機関、温室効果ガスの大気中濃度が過去最高値を更新と発表

発表日:2022.10.26


  世界気象機関(WMO)は「WMO温室効果ガス年報」を発表し、3つの主要な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)、メタン、亜酸化窒素の大気中濃度が2021年、すべて過去最高を記録したと報告した。2021年のメタン濃度は約40年前に測定が始まって以来、前年比で最も大きく上昇し、増加の理由は明らかではないが、生物学的および人為的なプロセスの両方が原因とみられる。メタンの寿命は10年未満と比較的短いため、気候への影響は可逆的である一方、CO2の寿命は長く、排出量が急速にゼロになったとしても、すでに観測されている気温水準は数十年続くと推測される。2020年から2021年にかけてのCO2濃度の上昇は過去10年間の年平均増加率よりも大きく、2022年も地球全体で上昇を続けている。気候変動とそれに伴う異常気象の主な原因であり、極地の氷の減少、海洋の温暖化、海面上昇を通じて何千年にもわたって気候に影響を与えるCO2の排出を削減することが、最優先かつ緊急の課題である。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境 大気環境
キーワード 二酸化炭素 | 気候変動 | 世界気象機関 | メタン | 海面上昇 | 異常気象 | 亜酸化窒素 | 温室効果ガス年報 | 2021年 | 原因
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