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 アメリカ海洋大気庁、五大湖の結氷面積の大幅な減少を報告

発表日:2023.02.17


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2023年2月13日現在、五大湖のうち氷に覆われている結氷面積の割合はわずか7%で、この時期に予想される35~40%を大きく下回っており、この時期としては過去最小であるとの観測結果を発表した。五大湖の結氷面積に影響を与える主な要因は気温であり、同年1月の気温が平年より高かったことが結氷面積不足の一因となった。しかしながら近年の結氷面積は減少傾向にあり、1973~2017年、五大湖の平均結氷面積は約70%減少した。湖面の氷結は湖の水涯線を保護するもので、これがないと高波で水涯線が削られ、深刻な洪水が発生する可能性がある。人為的な温暖化も氷の減少に寄与しているが、その他の重要な要因は、北大西洋振動、大西洋数十年規模振動、太平洋十年規模振動、エルニーニョ南方振動の4つの気候変動パターンである。毎年、この4つのパターンを考慮して湖面の氷結をモデル化する必要があり、同庁は引き続き氷の状態を監視し、2023年後半にシーズン終了時の結氷域を発表する予定である。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | アメリカ海洋大気庁 | 温暖化 | 五大湖 | 大西洋数十年規模振動 | 結氷面積 | 最小 | 湖面 | 北大西洋振動 | エルニーニョ南方振動
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