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 イギリス気象庁など、気候変動への理解を深めるため、過去の気候を再現するACREプロジェクトを実施

発表日:2011.09.13


  イギリス気象庁は、アメリカ海洋大気庁(NOAA)などとともに、過去200年間の世界の気候を再現するACREプロジェクトを実施している。このプロジェクトでは、第一次世界大戦時のイギリス海軍の航海記録など、過去の膨大な気象データを復元し再分析する。分析結果は、6時間ごとの大気状態が示せる等、これまで集められた気象情報の中で最も詳細かつ広範囲に及び、今後の気候の予測など、潜在的な用途は無数にあるという。一方、多種多様な情報源からの観測データの照合や統合には、アメリカエネルギー省の世界最速のスーパーコンピュータの利用など国際的な取り組みが必要であるとともに、膨大な量の手書きデータの入力など、一般の人々の協力が重要な役割を果たしている。まだ多くの作業が残っていることから、同プロジェクトでは、多くの人々に参加を呼び掛けている。2011年9月21日からは、オランダ王立気象研究所(KNMI)においてACREの年に一度のワークショップが開催され、さまざまな分野の専門家らが、プロジェクトの最新動向や過去の気象データの利用に関して幅広い議論を行う予定である。

情報源 イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース ACREプロジェクト
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁(MetOffice)
分野 地球環境
キーワード NOAA | 気候変動 | スーパーコンピュータ | アメリカ海洋大気庁 | 気候予測 | 市民参加 | イギリス気象庁 | ACRE | 古気候 | 気象データ
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