ヴッパータール研究所は、発展途上国等における持続可能なエネルギー供給の実現と資源効率向上に取り組む「WISIONS」イニシアティブにおいて、技術情報の普及を目的とした「技術レーダー」プログラムを新たに導入するとともに、持続可能なエネルギープロジェクト支援プログラム(SEPS)第6回プロジェクト公募を開始すると発表した。「WISIONS」は、ヴッパータール研究所が2004年に開始したもので、今回導入される技術レーダープログラムは、発展途上国や新興国におけるプロジェクト実施者や関係者に対し、既存の再生可能エネルギー技術と、その将来的なエネルギー需要充足への寄与について概要を示す知識源となるもの。また、SEPSは、エネルギープロジェクトの実施に対し資金を援助するもので、今回の公募では、最大10プロジェクトに対し、計35万ユーロを支援する。公募の重点は「クリーンで安定した電力の確保」であり、締め切りは2010年6月21日。この支援プログラムでは既に5回の公募を実施しており、これまで36ヶ国の47プロジェクトに対し資金を援助している。