イギリス政府は2010年7月6日、廃棄物の嫌気性処理によるエネルギー増産を目指し、産業界を交えた円卓会議を開催する。動物の糞尿、下水汚泥、食品廃棄物といった廃棄物は、無酸素下で分解処理することで、メタンを含むバイオガスを発生するが、こうしたバイオガスは発電や輸送用燃料などに利用することができる。イギリスでは毎年、この種の廃棄物がおよそ1億トン発生するため、これを利用して、イギリスが目指す再生可能エネルギー2020年目標量の最大7%が生産可能という。そこで円卓会議では、今後必要な政策的措置と、費用対効果の高い実施方法について議論を行う。また、会議の結果を踏まえ、エネルギー・気候変動省(DECC)と環境・食糧・農村地域省(DEFRA)では、実現に向けた共同アクションプランを作成する。なお、嫌気性処理システムは、農場などの小規模施設でも、下水処理施設等での大規模施設でも運用が可能であり、イギリスには現在、食品及び農業廃棄物を使用した嫌気性処理施設が37ヶ所、計画または建設中が60ヶ所ほどあるほか、220ヶ所の水処理施設に下水の嫌気性処理施設があるという。
情報源 | イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA) |
分野 | ごみ・リサイクル |
キーワード | 再生可能エネルギー | バイオマスエネルギー | 下水処理 | バイオガス | メタン | DEFRA | 廃棄物 | 嫌気性 | イギリス環境・食糧・農村地域省 | 農場 |
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