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 アメリカ航空宇宙局(NASA)、世界で初めて地球全域の森林樹高地図を作成

発表日:2010.07.20


  アメリカ航空宇宙局(NASA)は、NASAの人工衛星3機のデータを合成し、世界で初めて地球全域の森林樹高地図を作成した。今回の樹高データは、人工衛星アイスサット(ICESat)のレーザー技術「ライダー」(lider)で収集された。ライダーは、地面に向けてレーザーパルス光を射出し、地面からの反射光と樹冠からの反射光の時間差を測定することによって樹高を計測する技術で、森林の鉛直構造を短時間で詳細に把握することができる。しかしライダーによって直接計測できる範囲は限られるため、今回は人工衛星テラとアクアに搭載されたMODISセンサーによるデータも併用された。この新たな地図によると、樹高が最も高い森林は、北米の太平洋岸北西部や東南アジアに広がっているという。また、この地図は、世界の森林の炭素貯留量や、生態系や大気をめぐる炭素循環のインベントリ作成に役立ち、人間活動で排出される炭素(年間70億トン)のうち、未だに吸収源が特定されていない20億トン分の行方の解明が期待されるという。

情報源 アメリカ航空宇宙局(NASA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ航空宇宙局(NASA)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 人工衛星 | 森林 | NASA | 炭素循環 | 地図 | ライダー | 炭素貯留 | アメリカ航空宇宙局 | 樹高 | MODIS
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