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 アメリカ環境保護庁、全米の上水道の安全を守る新ソフトウェア「カナリア」を開発

発表日:2010.08.05


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、上水道の水質管理ソフトウェア「カナリア」を、エネルギー省(DOE)と共同開発した。「カナリア」は、水質検査センサー網と連動して、農薬、重金属、病原菌など広範囲にわたる汚染物質を検出するもので、測定値における自然な変動と有害な汚染を区別し、異常を検知した場合は、直ちに警報を発する。これにより、水道事業者は汚染を迅速に把握し、いつ、どのように対応するかを確定できる。また、危険があれば、すみやかに「飲用禁止」命令を出すことも可能になった。さらに、危機管理だけでなく、日常の水質管理にも有効で、消費者に安全と安心を保証するツールである。すでにアメリカ国内ではオハイオ州シンシナティ市圏水道事業体で2007年から使用され、その他4都市とシンガポールにおいても試験的使用が行われている。「カナリア」はフリーソフトで、世界中の上水道事業者に無料で提供される。すでに15ヶ国 600事業者からアクセスがあったという。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質 環境総合
キーワード DOE | アメリカ環境保護庁 | EPA | 汚染物質 | 安全 | 上水道 | 水質管理 | 危機管理 | カナリア | ソフトウェア
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