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 アメリカ国立科学財団、過剰窒素による環境汚染を防ぐ新たな脱窒方法を発表

発表日:2010.11.01


  アメリカ国立科学財団の「脱窒に関する研究連携ネットワーク(RCN)」支援による科学ワークショップで、微生物が行う脱窒プロセスを応用して農業排水を処理する、安価な新手法「脱窒バイオリアクター」が報告された。農地や市街地からの排水は多量の窒素を含むため、地下水や河川、湖、河口を汚染し、藻類の異常発生を招き魚の大量死の原因となっている。過剰窒素を除去する今回の脱窒バイオリアクターは、自然発生する微生物の栄養源として木材チップなどの廃棄物を使用し、微生物の働きによって溶存窒素を無害な窒素ガスに変換し大気中に放出させる。ニュージーランド、カナダ、アメリカからの報告で、このバイオリアクターは、適用可能な温度範囲が広いなど、様々な環境での利用が可能であり、しかも木材チップを10年以上取り替える必要がなく実質的な管理が不要だという。研究結果は、2010年11月のEcological Engineering 誌特別号で発表される。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 水・土壌環境
キーワード 微生物 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 廃棄物 | 藻類 | 窒素 | 脱窒 | 農業排水 | バイオリアクター | 木材チップ
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