海外ニュース


 ドイツ、二酸化炭素回収・貯留(CCS)法案を承認

発表日:2011.04.13


  ドイツ連邦内閣は、CO2の回収・輸送・長期的地下貯留技術(CCS)の実証及び利用に関する法案を承認した。議会で可決されれば、CCS技術の実証を目的としたドイツ国内の実験プロジェクトが、欧州連合の支援の下で行われることになる。法案には、連邦州によるCO2貯留施設の立地選択を可能とする条項のほか、実証実験における貯留量の制限(1ヶ所年間300万トン以内、ドイツ全体で800万トン以内)やCCS以外の目的での土地の使用是認、管理責任の移転、移転後の財源の確保などの規定が盛り込まれている。CCS技術推進の是非については、ドイツ国内でも意見が分かれていることから、同法は実証プロジェクトに関してのみ定めるものとし、CCS技術の本格導入は、技術の安全性が確認された後に行われるとしている。そのため、2017年には同法の包括的見直しが実施される予定で、連邦政府がプロジェクト結果について連邦議会に報告し、承認された場合に、CCS技術はさらに促進されるという。同法案の施行は2011年秋となる見込みである。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 地球環境 環境総合
キーワード CCS | 実証 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 法律 | 安全性 | CO2回収・貯留 | 欧州連合
関連ニュース

関連する環境技術