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 国際エネルギー機関、バイオ燃料は2050年までに世界の輸送の27%を賄えると報告

発表日:2011.04.20


  国際エネルギー機関(IEA)は、バイオ燃料の現状と2050年までの展望を示した報告「技術ロードマップ-輸送用バイオ燃料」を発表した。報告書によると、持続可能な方法でバイオ燃料の消費を拡大することは可能であり、石油換算で現在の5500万トンから2050年には7億5000万トンに増やすことができるという。これを輸送用燃料中に占める割合でみると、現在の2%から2050年には27%に増加することになる。また、森林伐採など土地利用の変更をせず、また生産から消費までの全過程で化石燃料を多用しなければ、食料の安全確保を脅かすことなくバイオ燃料の原料を生産し、CO2排出量を削減することが可能であり、最終的に輸送部門のCO2排出削減量の5分の1(2.1ギガトン)を担うことになるという。そのために、報告書は、今後10年間に現在試行段階の先進的バイオ燃料技術を実用化し、関税や貿易障壁を廃してバイオマス・バイオ燃料の貿易を拡大することが重要と述べ、目標達成のため今後40年間に11兆ドルから13兆ドルの投資が必要としている。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード CO2 | バイオ燃料 | 森林 | バイオマス | 国際エネルギー機関 | IEA | 化石燃料 | ロードマップ | 輸送 | 食料
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