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 世界気象機関、防災と気候変動への適応を目指した気候情報提供サービスの枠組みを提言

発表日:2011.05.12


  世界気象機関ハイレベル・タスクフォースは、開催中の第3回災害リスク軽減を目指す国際プラットフォーム(GPDRR)で、「気候サービスのための世界的枠組み」構築のための実施戦略を提言した。現在、世界の3分の1以上の国々は、ごく基礎的な気候サービスしか利用できず、この水準に達していない国々もある。気候災害の大きな被害を受けるのは主にこれら途上国だが、そうした国々に、災害リスク軽減と気候変動への適応のために必要とされる情報等のサービスが十分に提供されていないのが現状である。この枠組みは、各国気象機関や関係組織など、既存の気候サービス提供能力を結び付け、強化拡充することにより、気候変動と災害防止の課題に総合的に対応し、気候情報を必要としている国々が活用できるようにすることを目指す。今回の提言内容は、2011年5月16日から開催される第16回世界気象会議で実施へ向けて検討される。実施にかかる費用の見積もりは年7500万ドルで、うち7200万ドルは開発援助から支出され、途上国の能力構築に当てるとされている。

情報源 世界気象機関 プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関
分野 地球環境 環境総合
キーワード 気候変動 | 世界気象機関 | WMO | 適応策 | 気候サービス | 防災 | 災害リスク | 枠組み | GPDRR | ハイレベル・タスクフォース
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