世界気象機関(WMO)のジャロー事務局長は、韓国の昌原(チャンウォン)で開催中の国連砂漠化対処条約第10回締約国会議(COP10)のハイレベルセグメントで演説し、深刻化する干ばつや土壌劣化に対処するためのツールとして、WMOが関連機関ととともに準備中の「気候サービスのための世界的枠組み」の概要を説明した。事務局長は、気候変動で気温や降雨のパターンが変化していることから、干ばつと砂漠化は今後さらに深刻化すると指摘。従来型の干ばつリスク緩和や対応策に加え、リスク評価やモニタリング、予報等、事前対応を含めた統合的干ばつ政策が必要だと述べた。事務局長によれば、この「枠組み」は、政策担当者や干ばつ等の影響を受けやすい地域の住民などの気候情報の利用者と、その情報提供者とを結びつけるもので、情報をもっとも必要とする人々にタイムリーに情報を届けるための有効なツールになるという。WMOとUNCCDは、干ばつに関する情報提供やリスク管理プログラム等、干ばつと砂漠化に対処するため各種の取組を協力して行っている。
情報源 | 世界気象機関 プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | モニタリング | 世界気象機関 | WMO | 干ばつ | 気候サービス | 砂漠化対処条約 | 締約国会議 | リスク評価 | 枠組み | 土壌劣化 |
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