国際エネルギー機関(IEA)は、電力システムの変革状況に関する新報告書を公表した。多くの国で電力需要増が減速する中、再生可能エネルギーによる発電は急成長しており、同エネルギーは今後5年間に世界で最も急成長する電力源とみられている。この成長の一因は風力や太陽光発電の大幅なコスト低下にある。しかしこうした出力変動型の再生可能エネルギー(VRE)は電力系統への統合が困難で、そのシェア拡大は従来の政策、市場、規制枠組等に課題も突き付けているという。報告書は、電力系統の運用・計画の改善、政策・規制・市場の枠組の更新など、再生可能エネルギーを統合するための施策を包括する多くの原則を基に、世界で実施されている具体例と成功事例を紹介している。また、電力システムの変革に関して4つの側面(市場と運用、計画とインフラ、革新的技術の導入、効率と部門結合)を検証する評価枠組を提示。さらに、変革の状況と推進力の多様性を表しているとして、4か国(インドネシア、南アフリカ、メキシコ、オーストラリア)の事例研究を挙げている。
情報源 | 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際エネルギー機関(IEA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 風力発電 | 再生可能エネルギー | 太陽光発電 | 電力系統 | 国際エネルギー機関 | IEA | 電力部門 | 出力変動 | 電力システム | 低炭素化 |
関連ニュース |
|