国際エネルギー機関(IEA)は、風力や太陽光など天候によって発電量が変動する再生可能エネルギーの普及が進むなか、それらをシステム・市場へと統合する戦略がきわめて重要だとし戦略を分析した。IEAは、スコットランドが強風の日に風力だけで国内の1日の需要をまかなう電力を発電したという最近の例を挙げ、風力発電の有望さとともに、「このような風は毎日吹くわけではなく、この変動性は電力需給バランスを保つうえで深刻な技術的問題を起こしかねない」ことを指摘。風力・太陽光のプラス効果(排出削減、エネルギー安全保障など)と同様にマイナスのコスト(従来型発電所の出力調整のコスト、供給変動を補う柔軟な系統インフラの必要性など)を踏まえ、再生可能エネルギーを電力システム全体の中に位置づけること、他の技術革新(再生可能エネルギーによる発電予測や、既存発電所の出力計画、電力貯蔵やより柔軟な発電・系統インフラなど)も併せて進めていくことが必要だとしている。
情報源 | 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際エネルギー機関(IEA) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 風力発電 | 再生可能エネルギー | 太陽光発電 | 国際エネルギー機関 | IEA | 発電量 | 電力システム | 変動 | 天候 |
関連ニュース |
|