欧州委員会は、バイオマスやバイオガスの発電・冷暖房への利用について、持続可能性に関する基準を勧告する報告書を採択した。現在、この分野ではEUレベルで共通のルールが無く、各国がそれぞれ自国の制度を適用している。報告書では、EU各国が似たようなパターンに従うよう勧告し、熱供給量・発電容量が1MW以上のエネルギー生産事業者向けの持続可能性基準として、(1)生物多様性が豊かな地域やCO2吸収能力が高い地域を用途変換して生産されたバイオマスの利用の禁止、(2)バイオマスによる温室効果ガス削減効果が、化石燃料と比べて35%以上となるよう共通の算定方法を利用、(3)エネルギー変換効率の高い施設のための各国の支援制度の違いを容認、(4)バイオマスの原産地のモニタリング、という4点を示した。欧州委員会では、EU各国の制度や2010年7月までに提出される国別再生可能エネルギー行動計画の分析を踏まえて、2011年に、EU共通の持続可能性基準の導入など、追加的な措置の導入について検討する予定。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 再生可能エネルギー | CO2 | 生物多様性 | 温室効果ガス | バイオマス | バイオガス | 欧州委員会 | EU | 基準 | 持続可能性 |
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