「移動性野生動物種の保全に関する条約」(ボン条約)第10回締約国会議は、危機に瀕している移動性動物種の保護強化に合意して2011年11月25日に閉幕した。その合意では、新たに鳥類4種(アカアシチョウゲンボウ、セーカーハヤブサ、ホウロクシギ、ハリモモチュウシャク)が同条約附属書I(絶滅の危機にある種)に、また野生羊のアルガリと草原性鳥類のボボリンクが附属書II(国際協力が必要とされる種)に、オニイトマキエイ(マンタ)が両附属書に掲載された。同会議では、風力タービンや送電線、混獲、気候変動など、移動性動物種への深刻な脅威や移動の障害の軽減に向けた行動に着手・実施することが広く支持され、海洋種で、特にクジラやイルカ、海鳥、ウミガメの生息域における船舶のソナー等の騒音公害などに取り組む決議が採択され、刺し網による混獲を低減する各種措置も合意された。また、度重なる送電線による大型鳥類の事故を踏まえ、アフリカ・ユーラシア地域の渡り鳥に送電線が及ぼす影響の最小化に関するガイドラインを採択した。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 渡り鳥 | 国連環境計画 | UNEP | 絶滅 | 送電線 | 締約国会議 | 附属書 | ボン条約 | 風力タービン | 移動性動物 |
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