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 国連環境計画、金採掘における水銀削減のため実践ガイドを公表

発表日:2012.07.02


  国連環境計画は、ウルグアイで開催されている水銀条約の締結に向けた政府間交渉委員会第4回会合において、小規模の金採掘(ASGM)における水銀使用の削減に向けた実践ガイドを発表した。これは、政策決定者、採掘者、市民社会に対し、水銀使用を削減するための手段や技術、あるいは水銀を使用しない代替手法に関する情報を提供するもので、水銀蒸気を回収する装置、遠心分離機、振動台の導入など、安価で効果的な手法を紹介。これらの対策は、生計手段としてASGMに頼る多くの地域社会に影響を及ぼすことなく、健康・環境リスクの軽減を可能にするという。また、非公式あるいは違法なASGMを、環境対策などを講じやすい公式経済へ移す上でも役立つという。ASGMは水銀の需要が最も多い分野で、70か国以上で1200万~1500万人が従事している。貧困緩和や地域の福利に直接貢献する重要な経済活動である一方、環境への水銀の排出量は、2011年には年間1400トンにものぼり、採掘者やその地域だけでなく、河川や大気を通じて周辺にも運ばれ、健康や環境に被害を及ぼしている。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 健康・化学物質 環境総合
キーワード 水銀 | 国連環境計画 | UNEP | 環境リスク | 健康影響 | 金 | 採掘 | 水銀条約 | ウルグアイ | ASGM
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