アメリカエネルギー省(DOE)は、風力発電の導入、コスト及び性能の動向に関する2007年版の年次報告書を公表した。報告書によると、2007年の風力発電容量は前年比で46%増加、風力発電施設への投資額は年間90億ドルに上り、アメリカは3年連続で世界で最も急速に発展している風力発電市場となった。また、2007年の新規発電容量の35%は風力発電が占め、全体で200GW以上の送電が可能な設備も全国で開発段階にあることが明らかになった。報告書では、風力市場の発展状況の分析(導入の動向、タービンの規模や価格、事業のコストやパフォーマンス、発電価格、他の発電との価格比較等)、事業者の合併動向、財務構造、風力発電の大規模購入者の動向等も示されている。DOEのカースナー長官補は、風力発電が記録的に伸びた2007年の実績について、気候変動問題やエネルギー安全保障に対処する上で、風力発電が既に最も重要なエネルギー源の一つとなっていることを示すものだとしている。