2012年8月26日から4日間、国連環境計画(UNEP)が後援する第4回国際防災会議(IDRC)が、スイスのダボスで開催される。会議には、約100か国から政府高官や防災の専門家ら1000名以上が参加し、「変化する世界における統合的リスク管理」をテーマに、災害管理とリスク軽減に関するさまざまな分野における最先端の知識や戦略、優良事例などを交換する。UNEPの「環境と防災パートナーシップ(PEDRR)」は、期間中、「環境と災害リスク軽減:理論から実践へ」と題した特別会議を開催する。生態系管理の改善が防災上重要な役割を果たしているとの認識は高まっているものの、生態系アプローチによる防災への投資など、実践への移行が遅れていることから、同会議では、その理由を検討し、災害リスクの軽減を開発計画の中心に組み込むことに注力する。UNEPは、「カスケード効果(連鎖的影響)を伴う大災害」に関する全体会議にも参加し、国際社会が果たす役割など、大災害に関する問題を検討する予定だという。