(独)農業環境技術研究所は、放射性セシウムの「水による土壌撹拌・除去技術」の除染効果の実証試験結果を公表した。同技術は、汚染水田に水と分散剤(水酸化ナトリウム)を加えて代かきを行い、排水することを繰り返すことで、放射性セシウムを多く含み、水中に分散している細かい土壌粒子を除去するもの。今回、(独)農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター、福島県農業総合センター、太平洋セメント(株)と共同で、福島県内の水田(細粒灰色低地土、粘土含有率28%)で実証試験を実施。その結果、土壌中の放射性セシウム濃度は除染前の38%に低下した。また、この水田で生産された玄米の放射性セシウム濃度はこの方法による除染を行っていない水田で生産された玄米と比べて42%に低減した。今後、同技術で除染したほ場において、平成25年度も水稲を栽培し、玄米の放射性セシウム濃度と水稲収量を確認する予定という。
情報源 |
農業環境技術研究所 プレスリリース
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機関 | 農業環境技術研究所(現:農研機構 農業環境変動研究センター) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 農業・食品産業技術総合研究機構 | 農業環境技術研究所 | 水田 | 実証試験 | 福島県 | 放射性セシウム | 除染 | 太平洋セメント | 玄米 | 福島県農業総合センター |
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