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 清水建設、セシウム浸潤の腐葉土層などを効率的に除去できるシステムを開発

発表日:2015.03.24


  清水建設(株)は、福島県内のセシウム汚染地域における森林除染向けに、セシウムが浸潤している腐葉土層等を効率的、かつ限定的に除去できるシステムを開発したと発表した。当初はセシウムが堆積している落葉等有機堆積物の除去となっていたが、時間の経過によりセシウムが空隙の多い腐葉土層に浸潤した結果、所定の除染効果を得るには腐葉土層までの除去が不可欠になっている。今回開発したシステムは、風速200~300m/秒の高圧エアで腐葉土層をほぐすエア噴付装置、ほぐされた土壌の吸引・回収装置、回収した除去土壌を空気と分離して大型土のう袋に詰め込む分別装置の3装置から構成されるもの。植生の根を残しつつ、腐葉土層等空隙が多くセシウムが多く浸潤している範囲に限って効率よく除去できる。同社では、福島県双葉郡広野町で実施している除染工事で同システムの効果を確認しており、今後、各地で行われる森林除染に展開する計画という。

情報源 清水建設(株) ニュースリリース
機関 清水建設(株)
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 森林 | 清水建設 | 土壌 | 除去 | 福島県 | 放射性セシウム | 除染
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