文部科学省は、(独)科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)の平成25年度戦略目標を決定したと発表した。同事業は、社会的・経済的ニーズを踏まえ、トップダウンで定めた戦略目標・研究領域の下、組織の枠を超えた時限的な研究体制を構築し、イノベーション指向の課題達成型基礎研究(目的基礎研究)を推進する制度。今回、平成25年度の戦略目標として、「再生可能エネルギーの輸送・貯蔵・利用に向けた革新的エネルギーキャリア利用基盤技術の創出」、「情報デバイスの超低消費電力化や多機能化の実現に向けた、素材技術・デバイス技術・ナノシステム最適化技術等の融合による革新的基盤技術の創成」、「選択的物質貯蔵・輸送・分離・変換等を実現する物質中の微細な空間空隙構造制御技術による新機能材料の創製」、など5件を決定した。今後、JSTにおいて、戦略目標の達成に最適な研究領域及び研究総括を選定し、4月から研究課題の公募を開始する予定。