環境省は、福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果(速報)を公表した。福島県が行う県民健康管理調査の甲状腺検査において、約40%に20.0mm以下の小さなのう胞等の所見が認められた。このような大規模かつ精度の高い調査は世界初の試みで、子どもでのう胞を認める頻度や、検査結果に生じうるばらつきについて、正確にはわかっていない。今回の調査は、住民の理解促進に役立てることを目的に、福島県外の3県(青森県弘前市、山梨県甲府市、長崎県長崎市)の子ども(3~18歳)4,365名を対象に、県民健康管理調査と同様の検査を実施し、その結果の妥当性について、情報を提供することとしたもの。調査の結果、20.0mm以下の小さなのう胞等の所見が認められたのは、56.6%であった。同省では、対象地域別の結果を含む詳細な調査結果は、3月下旬に報告する予定という。