三菱レイヨン(株)は、中国に排水処理技術の研究開発拠点「浙江清華長三角研究院-MRC膜分離水処理技術研究センター」を設立したと発表した。同社では、浙江清華長三角研究院に置かれた生態環境研究所と共同で、2012年4月より浙江省の重点環境課題である染色排水処理に関する現地試験を実施し、直ぐに成果が活かせる体制で研究を進めている。今回設立した研究センターは、中国における産業排水に有効な膜分離活性汚泥法(MBR)を中心とする排水処理技術の確立を目的としたもの。導入現場の近くで研究開発を現地化することにより現場に応じた技術的課題を明らかにし、同社が強みを発揮する市場を見極めて各々の処理技術を確立し、現場への適用を推進する。同社では、同研究センターにおいて、中国での水環境課題となっている染色、養豚、製薬をはじめ産業排水の処理に関する研究開発を推進していくという。