経済産業省は、丸紅(株)をはじめ10企業1大学で構成するコンソーシアム「福島洋上風力コンソーシアム」が、福島沖で浮体式洋上風車の試験運転を開始したと発表した。同省は、「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」として、福島沖において、浮体式洋上風力発電設備(出力2MW)及び浮体式洋上変電所の設置を進めている。同事業は、東日本大震災の復旧・復興対策事業として予算措置され、再生可能エネルギーを復興の柱に据える福島県の復興・再生のシンボルとなる重要なものである。今回、浮体式洋上風力発電設備(第1期)が完成し、実証海域である福島県沖約20km地点において、本格的な実証運転を開始した。今後、平成26年度には、世界最大の浮体式洋上風力発電設備(出力7MW)2基を設置し、世界初となる浮体式洋上ウィンドファームの実証事業として、浮体式洋上風力発電所の安全性・信頼性・経済性の評価を行う予定。また、漁業との共存、環境影響の評価手法等についても、検討の上で確立していく予定という。