静岡県は、「特定化学物質の排出量や移動量の届出制度」(PRTR制度)に基づき、事業所から届出されたデータについて、平成15年度から23年度までの9年間の比較を行った結果、静岡県内事業所から環境へ排出された化学物質の削減量が、全国第1位となったと発表した。「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(化管法)に基づき、人の健康や生態系に有害なおそれがある化学物質について、環境への排出量及び廃棄物としての移動量を、事業者が自ら把握して国に報告し、国は事業者からの報告や統計資料を用いた推計に基づき排出量・移動量を集計・公表している。今回、平成23年度に同県で環境(大気、水域、土壌、埋立)へ排出された化学物質の量は、9年前(平成15年度)と比べて12,991トン(約58.3%)減少していた。これは全国で1番多く、全国の削減量の約11%を占めている。同県では、要因として、県内の各事業所における自主管理や化学物質削減の積極的な取組等を挙げている。