(株)商船三井は、船舶から排出される窒素酸化物(NOx)を除去するSCR(選択式触媒還元)脱硝装置を、大型鉱石専用船の発電機に搭載、ディーゼル油に対する脱硝性能が国際海事機関(IMO)の船舶からのNOx排出についての3次規制に適合することを確認したと発表した。3次規制では、NOx1次規制値より80%以上NOx排出量を低減することが要求されている。同社では、ヤンマー(株)と協力して、2013年12月の同船竣工時より同装置の実船運用を行っており、1,000時間(SCR脱硝装置3台の総稼働時間)以上、試験を実施している。試験では、ECA(北米等の大気汚染物質放出規制海域)入出域での運用や、将来燃料油における硫黄分規制を想定した燃料の使用、発電機の並列運転時など、船舶の実際の運航条件下および将来の規制強化を想定した評価を行っており、その性能が確認されている。同社では、この運用評価を2年間程度継続するとともに、今後はC重油に対する試験も行う予定という。
情報源 |
(株)商船三井 プレスリリース
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機関 | (株)商船三井 |
分野 |
大気環境 |
キーワード | 国際海事機関 | 船舶 | 窒素酸化物 | NOx | 商船三井 | IMO | 硫黄 | SCR | 大気汚染物質 | 脱硝装置 |
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