川崎重工業(株)は、舶用ディーゼル主機関から排出される窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO2)などの大気汚染物質を複数の環境対応技術の組み合わせによって削減するシステムを完成させたと発表した。国際航海に従事する船舶からのNOx排出量は、国際海事機関(IMO)の3次規制により、2016年から指定規制海域では1次規制値比で80%削減することが義務づけられる。今回完成したシステムは、1)舶用ディーゼル主機関の過給機カット運転、2)水エマルジョン燃料、3)排気再循環(EGR)、を組み合わせたもの。2次規制海域の航行中は、1)による燃費向上と2)によるNOx排出量削減の効果により、燃料消費量およびCO2排出量を大幅に削減する。また、3次規制海域を航行する際は、3)を追加することで、燃料消費量およびCO2排出量を増加させることなく、NOx排出量を3次規制値まで削減する。今後、川崎汽船(株)のプロジェクトの一環として、ジャパンマリンユナイテッド(株)が建造する運搬船で、約2年間の実船試験を行うという。
情報源 |
川崎重工業(株) プレスリリース
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機関 | 川崎重工業(株) |
分野 |
大気環境 |
キーワード | CO2 | 船舶 | 環境負荷 | NOx | 川崎重工業 | IMO | ディーゼル | 大気汚染物質 | 排気再循環 | 水エマルジョン燃料 |
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