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 アイシン精機(株)、PCB濃度を簡易的に測定可能な新システムを開発

発表日:2008.08.29


  アイシン精機(株)は、絶縁油中のPCB濃度を、短期間・低コストで簡易的に計測できる測定システムを開発したと発表した。PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、かつて絶縁油として幅広く使用されていたが、人体へ悪影響を及ぼすことがわかり、2016年までに国内のPCB全量の無害化処理が義務づけられている。しかし、従来の濃度測定方法では、1件のPCB濃度の測定に約1ヶ月を要し、高額な測定費用が障壁となっていた。本製品は、汎用的なイムノクロマトに独自技術を組み合わせたディスポーザルキットにより、1日で46件のPCB検査を可能とした。また、測定費用も1件当たり10,000円以下と大幅に抑えられる見込み。この測定法は、残留農薬やウィルス、病原菌など様々な微量物質の検出への応用が可能であり、今後は食の安全や健康など幅広い分野での活用に向けて開発を続けていくという。

情報源 アイシン精機(株) ニュースリリース(PDF)
機関 アイシン精機(株)
分野 健康・化学物質
キーワード アイシン精機 | 無害化 | PCB | ポリ塩化ビフェニル | 絶縁油 | 測定
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