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 (独)物質・材料研究機構、BN/Siヘテロダイオード太陽電池の試作に成功

発表日:2008.09.04


  (独)物質・材料研究機構の半導体材料センターは、可視光に対して透明で、もっとも丈夫な材料(高温耐火物)のひとつである高密度窒化ホウ素(sp3-結合性BN)による太陽電池の試作に世界で初めて成功した。今日、シリコンを材料とする太陽電池の普及が世界的に進んでいるが、シリコン以外の材料による開発競争も激しくなっている。同機構では今回、レーザミキシング・プラズマCVD法という独自の手法により、高密度の窒化ホウ素(BN)を半導体化し、世界で初めてBN/Siヘテロダイオードの作製に成功。これを用いて太陽電池を試作したところ、初号機としては良好な2%程度の発電効率を達成した。BN/Si太陽電池は耐久性に優れるため、無人観測装置や宇宙環境などの用途で活躍できる。また、電極全体をBN製にすると、可視光に対して透明な太陽電池ができるため、サングラスや窓などに貼り付けた発電が期待されるという。

情報源 (独)物質・材料研究機構 プレスリリース
機関 (独)物質・材料研究機構
分野 地球環境
キーワード 太陽電池 | 物質・材料研究機構 | BN/Siヘテロ
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