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 NIMS、低温・溶液プロセスで高効率・高信頼性ペロブスカイト太陽電池を実現

発表日:2015.06.24


  物質・材料研究機構(NIMS)は、低温・溶液プロセスで、高い再現性や安定性を有するペロブスカイト太陽電池を作製することに成功したと発表した。従来の低温・溶液プロセスで作製されたペロブスカイト太陽電池は、安定性や再現性に問題があり詳細な動作メカニズムの解明が困難であった。今回作製した太陽電池は、新たに開発したペロブスカイト結晶を生成する過程に塩素を添加する相互拡散法によるもの。最大でも140℃未満のプロセス温度、長期間に及び一定の出力特性が得られる優れた安定性、電圧掃引方向等に関係なく常に一定の変換効率が得られる信頼性の高い出力特性と再現性等、の優れた特徴を有する。低温・溶液プロセスでの実現は、プラスチックなどの軽量でフレキシブルな基板を用いた太陽電池の製造を可能にする。さらに、今回の成果に基づく高い安定性・耐久性・再現性を有する素子の実現により、連続光照射下でも長時間に渡り詳細に動作を解析可能であり、ペロブスカイト太陽電池の実用化へ向けて、動作メカニズムの解明が飛躍的に進むと期待できるという。

情報源 物質・材料研究機構(NIMS) プレスリリース
機関 物質・材料研究機構(NIMS)
分野 地球環境
キーワード 太陽電池 | 物質・材料研究機構 | 低温 | 耐久性 | 変換効率 | NIMS | 信頼性 | メカニズム | ペロブスカイト半導体 | 安定性
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