(独)物質・材料研究機構太陽光発電材料ユニットは、(独)科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(CREST)研究領域「太陽光を利用した独創的クリーンエネルギー生成技術の創出」、研究課題「色素増感太陽電池におけるデバイス物性に関する研究」において、色素増感太陽電池の世界最高効率を更新したと発表した。これは、色素増感太陽電池の最高エネルギー変換効率(2006年以降11.1%)を、電池の短絡電流密度と開放電圧をともに向上させることにより、11.4%まで向上することに成功したもの。今回の色素増感太陽電池における世界最高変換効率の更新は、色素の増感作用を十分に発揮できる新規材料(増感促進剤)を開発したことに起因している。増感促進剤を色素増感太陽電池に適用することにより電池の可視光領域における外部量子効率が80%程度に向上し、大きな短絡電流密度を得たことと同時に、開放電圧も向上できた。同機構では、今後、増感促進剤がTiO2における色素吸着状態や電池内部の電荷移動機構に与える影響を調べ、原理の解明を行い、より効果的な増感促進剤を開発することでより高い変換効率を目指すという。
情報源 |
(独)物質・材料研究機構 プレスリリース
(独)科学技術振興機構(JST) プレスリリース |
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機関 | (独)物質・材料研究機構 (独)科学技術振興機構(JST) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 太陽電池 | 物質・材料研究機構 | JST | クリーンエネルギー | エネルギー変換効率 | 色素増感 | 電圧 | CREST | 電流 |
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