大阪府と大阪市は、両者が協力して効率的、効果的にヒートアイランドの対策を行うため、「大阪府市ヒートアイランド対策基本方針」を策定したと発表した。同方針は、府市で異なっていた計画の目標等を統一するとともに、人への影響等を軽減する適応策の推進などの最新の知見も踏まえ、今後のヒートアイランド対策の方向性等についての基本的な方針を取りまとめたもの。対策の目標として、1)住宅地域における夏の夜間の気温を下げ、2025年までに夏の熱帯夜の日数を現状より3割減らす、2)屋外空間にクールスポットを創出するとともに、人の健康への影響等を軽減する適応策を推進し、夏の昼間の暑熱環境の改善を図り、体感的な温度を下げる、と設定。主な対策として、人工排熱の低減、建物・地表面の高温化抑制、都市形態の改善、適応策の推進、を挙げている。今後、同方針に基づき、平成26年度を目処に府市のヒートアイランド対策推進計画を統一化し、改定する予定という。