環境省は、平成26年度中国大気環境改善のための都市間連携に関する会合において、中国大気環境改善のため都市間連携協力について発表した。これは、日中両国の都市の協力関係を、PM2.5をはじめとする大気汚染対策分野で強化・発展させ、「アジア地域における正常な大気の共有」の実現を図ることを目的とするもの。環境省及び中国環境保護部は、日中両国の都市間協力を促進するため、直接またはプラットフォームを通じて、助言・調整・斡旋・資金援助等を行う。今年度の協力事業として、1)福岡県(江蘇省):研修の実施、研修の前後に専門家を派遣し、大気汚染対策の現状調査や技術指導を行う、2)北九州市(上海市、武漢市、唐山市、天津市):訪日研修の受入れ、専門家派遣、共同研究・モデル事業の立案等を実施予定、3)国立環境研究所(環境科学院、上海環境科学院等):大気モニタリングの実施、大都市におけるPM2.5問題に関する情報共有と共同研究に関する協議、等があげられている。