(株)大林組は、環境ソリューション事業を行う(株)タケエイ(廃棄物処理・リサイクル企業)と共同で、石綿を含む廃棄物及び焼却灰の低コスト高温溶融無害化処理の事業化に向け合弁会社を設立すると発表した。石綿を含む廃棄物は、1,500℃以上の高温溶融により無害化することが知られているが、現状は溶融処理コストが非常に高いため、ほとんどが無害化されないまま最終処分場に埋め立てられており、新たな無害化処理技術が不可欠となっている。一方、廃棄物焼却場で発生する焼却灰についても、埋め立て最終処分量の削減と無害化処理が求められており、約1,500℃で溶融(スラグ化)し、路盤材・コンクリート骨材・アスファルト骨材等として再利用することが期待されている。本事業は、両社の保有する種々の高度な技術を結合して事業化を目指すもので、静岡県西伊豆町で平成23年春頃の事業開始を予定している。