国土交通省は、下水汚泥固形燃料に係る日本工業規格(JIS)を、平成26年9月に制定したと発表した。下水処理場で発生する下水汚泥は、量・質ともに安定している、集約型である、需要地である都市で発生しているといったメリットを有するバイオマスであり、約40億kWh/年(約110万世帯の年間消費電力量に相当)のエネルギーポテンシャルを有している。一方、そのエネルギー化については依然として低い水準(2012年度時点でエネルギー化率13%)にとどまり、より積極的な活用が求められている。今回、下水汚泥のエネルギー利用方法の一つである、下水汚泥固形燃料の品質の安定化及び信頼性の確立を図り、市場の活性化を図るため、下水汚泥固形燃料に係る日本工業規格(JIS)を制定した。種類は2種類で、全水分の質量分率は20%以下とし、総発熱量はBSF-15が15MJ/kg以上、BSFは8MJ/kg以上とした。