横浜市とJFEスチール(株)は、横浜市山下公園前海域での鉄鋼スラグ製品活用の海域共同研究で、アマモなどの生物種数の増加を確認したと発表した。両者では、平成25年10月から、鉄鋼製造工程で副産物として生じる鉄鋼スラグの製品を沿岸域に配置し、生物生息環境の改善による水質浄化能力の回復に向けた研究に取り組んでいる。鉄鋼スラグ製品設置前の事前調査および設置後1年間での4回のモニタリング調査の結果、鉄鋼スラグ製品を設置した試験区では、設置していない対照区と比べて、生物種数の増加がみられ、鉄鋼スラグが生物の付着基盤として有効であることが確認された。また、平成26年8月の調査では、転石帯のエリアに自生しているアマモを確認されており、今後、転石帯の効果とアマモの自生の関連性についても調査する。さらに、モニタリング中に、アカニシやウミウシの卵隗や、ハゼ科の稚魚が多数確認されるなど、生物の生活が営まれる空間として豊かな海中が出来つつあることから、今後も生物相の変化を中心としたモニタリングを継続するという。
情報源 |
横浜市 記者発表資料
横浜市 記者発表資料(PDF) JFEスチール(株) ニュースリリース |
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機関 | 横浜市 横浜市環境科学研究所 JFEスチール(株) |
分野 |
ごみ・リサイクル 自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | モニタリング | 水質浄化 | JFEスチール | 生物 | 横浜市 | 生息環境 | 鉄鋼スラグ | アマモ | 横浜市環境科学研究所 |
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