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 鹿島建設(株)、サンゴの人工基盤と生息環境評価技術を開発

発表日:2013.12.05


  鹿島建設(株)は、サンゴの人工基盤と生息環境評価技術を開発したと発表した。従来、サンゴの再生は移植が主であったが、同じ遺伝子をもつサンゴの増殖により遺伝的多様性が失われることや、サンゴ再生に適切な場所を選定することなどが大きな課題であった。今回開発した人工基盤は、酸化分解樹脂製の自然分解タイプとステンレス製の高耐久タイプの2種類で、サンゴの幼生が着生しやすく、成長を妨げない網状構造からなり、オニヒトデによる食害被害の防止もできる。また、サンゴの再生を確実に行うため、人工基盤の適切な設置場所を事前に選定・評価する、生育環境の評価技術もあわせて開発した。生育環境の評価は、棲みやすさ指標(HSI)モデルにより行い、サンゴの生育に影響する環境因子として、物理環境(波、流れ、光)に重点を置き、場所や水深の違いによってサンゴの生息適地を評価する。同社では、那覇港内での再生実験において、引き続きモニタリングを継続しながら、人工基盤に着生したサンゴが産卵し、成長して港内でサンゴが再生する状況までを確認していく計画という。

情報源 鹿島建設(株) プレスリリース
機関 鹿島建設(株)
分野 自然環境
キーワード モニタリング | 鹿島建設 | 技術 | 生息環境 | 評価 | 幼生 | サンゴ | 再生 | 那覇港
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